Claude CoworkにGoogleカレンダーを接続すると、スケジュールの確認・ミーティング準備・フォローアップ設定といったカレンダー管理業務をClaudeが直接扱えるようになります。「今週の空き時間を教えて」「明日の商談の準備をして」「会議のあとにリマインダーを入れておいて」——こうした自然な言葉でカレンダーを操作できるのが特徴です。本記事ではGoogleカレンダーコネクタの仕組みと、対応する各プラグインでの具体的な使い方を解説します。
Googleカレンダーコネクタはどのプラグインでつかえるか
Claude CoworkのGoogleカレンダーコネクタは、複数の公式プラグインから共通して利用されます。主に対応しているのは次の2つです。
- Salesプラグイン:商談スケジュールの確認・コール準備・日次ブリーフィングでカレンダーを活用
- Small Businessプラグイン:1日のスケジュール把握・フォローアップ設定・ルーティン業務の自動化でカレンダーを活用
どちらのプラグインも、GoogleカレンダーをMCP(Model Context Protocol)経由で接続します。接続するとClaudeがカレンダーへの読み取り・書き込み両方の権限を持ち、スケジュールを参照するだけでなく、新しいイベントを作成したりリマインダーを追加したりすることも可能になります。
接続方法
GoogleカレンダーをCoworkに接続する手順は次のとおりです。
- Claude デスクトップアプリを開き、Coworkタブに移動する
- 左サイドバーの Plugins からSalesまたはSmall Businessプラグインを選択する
- プラグイン詳細画面の Connectors セクションで Google Calendar を見つけ、Connect をクリックする
- Googleアカウントのログイン画面が開くので、連携したいアカウントでログインしてアクセスを許可する
- 接続が完了すると、Coworkのチャット画面からGoogleカレンダーを操作できるようになる
複数のGoogleアカウントを使っている場合は、業務用アカウントを選択することを推奨します。接続後はCoworkの設定画面からいつでも接続解除できます。
接続後にできること—主なユースケース
① 今日・今週のスケジュールを把握する
Googleカレンダーに接続した状態でCoworkに「今日の予定は?」と聞くと、その日のイベント一覧を取得して、各ミーティングの時間・参加者・場所(またはビデオ会議URL)をまとめて表示します。「今週空いている30分を探して」と依頼すると、スケジュールを参照した上で空き時間の候補を提示することもできます。
例:「今日の午後のミーティングを教えて」
→ 14:00 株式会社〇〇 商談(Zoom)
→ 16:30 週次チームミーティング(Google Meet)
→ 17:00 空き
② ミーティング前の自動準備(Salesプラグイン)
Salesプラグインの /sales:call-prep コマンドをGoogleカレンダーと組み合わせると、当日の商談スケジュールをカレンダーから自動取得し、それぞれの商談に対して準備資料を生成します。具体的には次のフローで動作します。
- Googleカレンダーから「今日の商談イベント」を取得
- イベントのタイトル・参加者メールアドレスをもとにHubSpotやClayから企業・担当者情報を検索
- 企業概要・前回の商談内容・想定オブジェクション・推奨アジェンダを含む商談準備資料を生成
- 準備資料をNotionに保存し、Slackに通知
「今日の商談の準備をして」という一言だけで、複数の商談すべての準備資料がまとめて揃います。
③ 日次ブリーフィングにスケジュールを統合(Salesプラグイン)
/sales:daily-briefing コマンドはGoogleカレンダーと連携することで、その日の商談スケジュールをブリーフィングに自動組み込みします。毎朝起動すると以下のような内容がSlackに投稿されます。
- 今日のミーティング一覧(時刻・相手・目的)
- 各商談の直前リマインダー(HubSpotの案件ステータスと紐づけ)
- 期日が近いフォローアップタスク
- Outreachのエンゲージメントアラート(返信のあった見込み客)
④ フォローアップイベントの自動作成
商談後に /sales:call-summary でコールサマリーを作成すると、「次回フォローアップ」として設定されたアクションアイテムをGoogleカレンダーに自動登録することができます。「来週火曜日に〇〇社へフォローアップメールを送る」というアクションが決まれば、カレンダーにリマインダーイベントを追加し、HubSpotのタスクにも同期します。
⑤ 空き時間の提案と予約(Small Businessプラグイン)
Small Businessプラグインでは、顧客からのミーティングリクエストに対して空き時間を自動提案し、そのままGoogleカレンダーにイベントを作成する用途で使えます。「今週中に30分のミーティングを設定したい」という顧客メールが届いたとき、Claudeがカレンダーを参照して空き時間を3〜5候補ピックアップし、返信メールの下書きを作成します。顧客が時間を確定したら、カレンダーへのイベント追加まで完了します。
⑥ 週次レビューとスケジュール最適化
「今週の振り返りをして」と依頼すると、Googleカレンダーの過去7日分のイベントを参照し、ミーティング時間の合計・種別(商談/内部会議/1on1など)の内訳・来週の予定との比較を含む週次サマリーを生成します。「ミーティングが多すぎる週は作業ブロックを確保する」といったルールをCoworkに設定しておけば、毎週自動でブロック時間を追加することも可能です。
Googleカレンダーコネクタが提供する主なアクション
MCPを通じてClaudeが実行できるGoogleカレンダー操作の一覧です。
| 操作 | 具体的な内容 |
|---|---|
| イベントの取得 | 指定した期間のイベント一覧を取得。タイトル・日時・参加者・説明・場所を含む |
| 空き時間の確認 | 複数カレンダーを参照して空き時間スロットを特定 |
| イベントの作成 | タイトル・日時・参加者・説明を指定して新しいイベントを作成 |
| イベントの更新 | 既存イベントの日時変更・参加者追加・説明の更新 |
| イベントの削除 | 指定したイベントを削除(確認ステップあり) |
| 招待への返答 | 受信した招待に対して承認・辞退・仮承認を設定 |
| 時間の提案 | 参加者全員の空き時間を確認して候補時間を複数提示 |
| カレンダー一覧の取得 | 接続されているすべてのGoogleカレンダーの一覧を取得 |
活用シナリオ:Sales担当者の1日の流れ
GoogleカレンダーをSalesプラグインと組み合わせた場合の、典型的な1日の流れを紹介します。
- 朝8時:
/sales:daily-briefingを起動 → Googleカレンダーから今日の商談スケジュールを取得し、HubSpotの案件情報と合わせてSlackに朝のブリーフィングを投稿 - 商談30分前:
/sales:call-prep→ カレンダーのイベント詳細から相手企業を特定し、ZoomInfoとClay経由で最新情報を取得して準備資料を生成 - 商談直後:
/sales:call-summaryにメモを貼り付け → サマリー生成・HubSpotへのログ記録・Googleカレンダーへのフォローアップイベント追加まで自動処理 - 夕方:「来週のミーティングを整理して」 → Googleカレンダーの来週の予定を確認し、重複・準備不足の商談・コンフリクトをまとめてレポート
注意点
- 権限の範囲:接続時に付与するGoogleアカウントの権限によって、読み取りのみ/読み書き両方を選択できます。書き込みが不要な場合は読み取り専用で接続することを推奨します。
- プライベートカレンダー:複数のカレンダー(仕事用・個人用など)が同一アカウントにある場合、Claudeはすべてのカレンダーにアクセスできます。不要なカレンダーは接続設定から除外できます。
- イベント作成の確認:Claudeがイベントを作成・変更する際は、実行前に内容を確認するステップが入ります。意図しない変更が加わる心配はありません。
- Google Workspace対応:個人のGmailアカウントだけでなく、Google Workspaceの組織アカウントにも対応しています。
まとめ
Claude CoworkのGoogleカレンダーコネクタは、単なるスケジュール表示ツールではありません。CRM・メール・エンリッチメントツールと組み合わせることで、ミーティングの準備から事後処理まで一連の業務フローをClaudeが自律的に処理します。
| 用途 | 関連プラグイン | 主なコマンド |
|---|---|---|
| 今日の予定確認 | Sales / Small Business | /sales:daily-briefing |
| 商談準備の自動化 | Sales | /sales:call-prep |
| フォローアップ登録 | Sales | /sales:call-summary |
| 空き時間の提案 | Small Business | 自然言語で依頼 |
| 週次スケジュール最適化 | Sales / Small Business | 自然言語で依頼 |
Googleカレンダーの接続はClaudeデスクトップアプリの Coworkタブ → Plugins → Connectors から数クリックで完了します。SalesプラグインやSmall Businessプラグインをすでに使っている方は、ぜひGoogleカレンダーをあわせて接続して、スケジュール管理の自動化を体験してみてください。

